産後調理院(산후조리원)での2週間
出産後、5泊6日の入院生活を終え、調理院で2週間お世話になりました。
入院生活についてはコチラ↓をご覧ください^^
産後調理院(산후조리원)とは、産後の母体の回復を目的として、食事・掃除・洗濯・赤ちゃんのお世話…ほぼ全ての面倒をみてくれるユートピア的存在のところです。
やっと病院での痛い生活から解放され、こんなイイお部屋でゆっくりできるんだ‼と、ルンルンで入室したのですが…入った瞬間に度肝を抜かれました。
というのも、ここでの流れも授乳のことも、赤ちゃんのこともほとんどわかっていないのに、一度にたくさんの情報を与えられ(それも、もちろん100%韓国語。)、すべきことも伝えられ…説明の途中でフリーズしてしまったのでした。ㅠㅠ
自分自身に対するあまりの理解のできなささと、病院の看護師さんとはちがった冷たい雰囲気に、
「こんなところに2週間も隔離されるなんて嫌だ‼ユートピアじゃなくて訓練所じゃないか‼家に帰りたい‼」と、旦那さんに訴えたほどです。
…と、いうのが初日で、夫婦でどうなるのかと思いましたが、結果的にはとっても快適に過ごせるようになったので、どんな生活だったのかお話ししようと思います♪
0.1日のスケジュール
調理院によって少し異なるかもしれませんが、私がお世話になった所の流れをご紹介します♪
6:00 起床(人によって自由に決められます。)
8:00 朝食
10:00 間食①
11:00 午前プログラム
12:00 昼食
14:00 間食②
15:00 午後プログラム
17:00 夕食
18:30~20:30 母子同室
20:00 間食③
24:00 就寝
起床・就寝時刻は自分で決められます。
このスケジュールの他に、授乳コールが鳴れば授乳室へ行くのと、3時間おきに搾乳して新生児室に届けています。
授乳コールは、「この時間帯は避けてください。」など、割と臨機応変に対応してくださいます。
私は夜は12時まで、朝は7時から授乳コールをお願いするようにしていました。
搾乳に関しては深夜・明け方問わず続けなければならないので眠気との闘いです。
1.家で作れない魅力的な食事
毎食三食ワカメスープかと思いきや、バリエーション豊かに提供してくださった食事‼
ありがたい日々でした。家ではこんなに栄養もバランスも考えられた食事を毎日作るなんて不可能ですよね。
たまにパンや、ケーキが出た日はテンションが上がりました‼
間食は、オリジナルジュース(パインジュース、ブルーベリージュース、バナナジュースなど)や、少しのドーナツやおもちが出ました^^
夜の間食は健康に良さげなお粥が多かったです‼でもやっぱり甘いものがほしかった…><
2.24時間体制の赤ちゃんのお世話
新生児室では24時間しっかりと見守ってくださっています。
午前中には小児科の先生の回診があり、発疹があるので軟膏塗っておきますね~というちょっとしたことも手厚くみてくださいました。
ただ、私が入室した週は赤ちゃんがとっても多くて、先生方が余裕なくせかせか働いている印象が強かったです。ちょっと、冷たくてコワイ感じ…><
2週目になると、お家に帰っていく赤ちゃんが多くいたので先生方に余裕ができたのか、あたたかく色々と丁寧に教えてくださるようになりました。
3. マッサージ
このフロアにはマッサージチェアや足サウナ、下半身サウナがあります♪
だいたい、いつも貸し切りでした♪
ずっと部屋に閉じこもっているとおかしくなりそうなので1日1回はここで休むようにしていました。
足サウナ‼
足先を温めるのは大事ですね。
術後、パンパンにむくんでいたゾウさん足ですが…調理院にきてから、気が付いた時には元に戻っていました。
あとは、調理院のサービスに含まれている全身マッサージ2回と、母乳マッサージ2回(+追加1回)を受けました。
全身マッサージはすごく気持ちよくて、数秒で眠りに落ちてしまうほど。ですが、マッサージを受けながら毎回「○○が凝ってますから、追加はどうですか?」という営業があり…毎回断るのが少し億劫でした。。
4.母乳授乳教育
この2週間で最も悩ましかったこと。授乳に関すること。
それでも授乳方法や母乳のことについては院長さんを中心に、しっかりと見てくださった気がします。
院長さんに関しては、突然部屋に入ってきて、何も言わずに私のボタンを開け、胸の状態をチェックしながら、「授乳どう~?職場復帰はいつ~?それまで授乳続けないといけないよ!」などのアドバイスを2日に1回ほどされていました。
初日は「いきなり何するんだ!」と思いましたが、すぐに慣れるものです。
母乳マッサージの先生が1時間講義をしてくださったり、お世話の先生方が授乳室に行くたびに赤ちゃんに関するあれこれを教えてくださったりと、とても勉強になりました。
ところで…授乳室の中のママたちは憔悴しています。私も深夜授乳のときはコックリしてしまい、何分飲ませたのかわからなくなることが度々^^;
5.プログラムは営業?!
最後に、ちょっと楽しみにしていたプログラムについてです。
ベビーマッサージや、絵本作りなど、プログラム名をみるとちょっと楽しそうな感じがしますよね。
期待していってみると…
前半は勉強になるようなお話し。ベビーマッサージの講義では赤ちゃんのお人形を前にマッサージの方法を教わりました。20分くらい?
終わりかと思いきや、「では、本日利用したオイルを紹介します。調理院限定価格でご購入いただけますので、こちらの用紙に記入していただき、〇〇までお持ちください。」と…営業が始まったのです。
こんな業者とコラボしているだなんて全く知りませんでした。どうりで受講者が少ないワケです。
母乳授乳教育に関しても、何か売りつけられるのかと思いましたが、これだけは何の営業もなく楽しく聞くことができました。
調理院を利用してよかった‼
調理院はユートピアなのか、訓練所なのか…そんなことを考えた初日でしたが、2週間利用してみると、調理院は、
これからの育児生活に向けて、軽くジョギングしながら過ごせるユートピア♪
だと思いました。
◎食事、掃除、洗濯、赤ちゃんのお世話を十分にみてくれて身体をやすめることができた‼
◎赤ちゃんのことについて心配なこと、わからないことがあれば専門家にすぐ聞くことができた‼
◎授乳時間、方法等については最大限配慮してくれた。
△旦那さんの面会がちょっと不便だった。(来るたびにコロナ検査が必要だった。)
△授乳コールを待っていると部屋に閉じこもりがちで、誰とも話さない孤独時間が多かった。
→友達も作りにくい。※コロナ前はもっと気楽に友達ができたそうです。
適応するまではしんどい部分がありましたが、結果的には利用してよかったです‼ただ、外の世界とは切り離されているので外が好きな私にとっては2週間が限界でした^^;
とはいえ、家に帰ると想像を絶する目まぐるしい日々が待っているのでしょうが・・・。
あとは、どっぷり韓国語に浸かっていたので少しずつ語彙力が増えた気がします。笑
そして、言いたいことをはっきりと伝える練習にもなりました。「~してください。」「~したいです。」基本的なことですが、相手の顔色を伺って曖昧に答えるのではなく自分の意見は具体的に、はっきりと言う。この国で生きていくために非常に大切なスキルだなと改めて実感しました。
以上、出産~調理院までのレポでした~♪
にほんブログ村
にほんブログ村
コメント